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大腸炎・大腸がんとは

大腸炎は大腸の粘膜に炎症が起きる疾患で、感染症や免疫異常、薬剤性、血流障害などが原因となります。一方、大腸がんは大腸の粘膜から発生する悪性腫瘍で、特に日本では増加傾向にある疾患の一つです。
いずれも早期に適切な対応を行うことが、症状の改善や予後の向上に大きく関わります。
大腸炎の主な種類と原因
- 感染性大腸炎(細菌・ウイルスによる)
- 潰瘍性大腸炎(自己免疫が関与)
- 虚血性大腸炎(腸管の血流不足)
- 薬剤性大腸炎(抗生物質や消炎鎮痛薬などによる)
- 放射線性大腸炎(がん治療後など)
これらは症状や経過が異なるため、正確な診断と原因の特定が重要です。
大腸がんのリスクと進行
大腸がんは、大腸ポリープから進行して発症するケースが多くあります。初期には自覚症状がないことも多いため、定期的な検査による早期発見が大切です。
リスク要因としては、高脂肪・低繊維の食生活、運動不足、喫煙、飲酒、家族歴、大腸ポリープの既往などが挙げられます。
症状が出たときの注意点
血便や便通異常、腹痛、体重減少などの症状がある場合は、早めの受診が必要です。特に次のような場合は注意が必要です。
- 血便が続く、あるいは便に混じる
- 下痢や便秘の状態が長く続く
- 便が細くなる、残便感がある
- 体重が減少する
- 家族に大腸がんの既往がある
早期発見のための検査
当院では、大腸内視鏡検査によって粘膜の状態を直接確認し、ポリープやがんの早期発見に努めています。検査は鎮静剤を使用し、苦痛の少ない環境で実施しています。検査中に異常が見つかれば、必要に応じてその場で組織の採取やポリープの切除も行うことができます。
内視鏡治療とNIRBSについて
当院では、大腸ポリープに対する内視鏡治療として、従来のポリペクトミーや内視鏡的粘膜切除術(EMR)に加えて、新しい内視鏡切除術であるNIRBS(ニーブス)を取り入れた高度な治療を行っています。
当院での対応と治療体制

当院では、大腸炎や大腸がんの診断から治療まで、専門の消化器内視鏡医が一貫して対応します。必要に応じて病理診断や外科的連携も行い、患者様の状態に最適な医療を提供しています。
定期的な内視鏡検査やポリープ切除による予防的治療も行っていますので、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。