大腸ポリープ切除手術

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大腸ポリープとは

大腸ポリープとは

大腸ポリープは、大腸の内側の粘膜にできる小さな隆起で、多くは良性ですが、一部は将来的にがんへと進行する可能性があります。自覚症状がないまま進行することもあり、内視鏡検査による早期発見と切除が重要です。

ポリープ切除の必要性とは

大腸ポリープの中には、放っておくと将来的にがんへ進行する可能性のあるものが含まれています。見つけた時点で切除することで、大腸がんを予防できます。また、ポリープの種類や形状によっては、病理検査で詳しく調べる必要があるため、検査中の切除が勧められます。

ポリープ手術の方法と特徴

当院では、内視鏡下で大腸ポリープを安全かつ正確に切除するため、さまざまな方法を患者様の状態に応じて使い分けています。鎮静剤を用いて、苦痛の少ない状態で処置を行います。

ポリペクトミー

茎のある(有茎性)小さいポリープに対して行う最も一般的な手法です。輪状のワイヤー(スネア)でポリープを締め、高周波で焼き切ります。出血リスクの少ない「コールドポリペクトミー(高周波を使わない方法)」もあります。

内視鏡的粘膜切除術(EMR)

平坦な形をした(表面型)ポリープや、やや大きめの病変に対して行います。薬でポリープを持ち上げてからスネアで切除します。短時間で終わる安全な手法ですが、大きすぎるポリープは分割切除になる場合もあります。主に20mm以下の病変に用います。

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)

さらに広範囲、または2cm以上の大きな病変に対して行われる手技です。電気メスで粘膜の下層を丁寧にはがして一括切除します。再発のリスクが低い反面、時間がかかり高い技術が求められます。

NIRBS(ニーブス)

NIRBSは、ポリープを鉗子で持ち上げてから粘膜下注射を行い、スネアで切除する新しい内視鏡手技です。従来の方法では浮きにくい平坦なポリープにも対応しやすく、安全かつ確実に切除できるのが特徴です。短時間の手術、2cm以上の大きな病変も切除が可能です。また、十二指腸ポリープなどの難易度が高い病変に対しても手術が可能です。

全ての手技は専門医が担当し、検査から治療までを一貫して行います。

NIRBS(ニーブス)について

NIRBS(Needle-Injection Resection with Biopsy and Snare)は、当院が導入している新しい内視鏡的ポリープ切除手技です。より安全に、確実にポリープを切除することを目的に開発されました。当院では、検査と治療を同日に行うことが可能です。

治療の仕組み

NIRBSは、「生検鉗子での把持」と「粘膜下注射」を組み合わせることで、これまで切除が難しかった平坦なポリープにも対応できる、安全性と確実性に優れた内視鏡治療です。他の手技と異なり、病変をしっかりと安定させた状態で処置を行えるのが大きな特徴です。

治療の流れ

STEP

ポリープの把持

生検鉗子(小さなピンセットのような器具)で、平坦なポリープを軽くつまみ上げます。この時点でポリープの位置を安定させることができます。

STEP

粘膜下注射

鉗子で保持した状態のまま、ポリープの下に薬剤を注射し、粘膜を膨らませてポリープをしっかりと浮かせます。浮きにくい病変でも安全な切除のためのスペースを確保できます。

STEP

スネアによる切除

浮かせたポリープの根元にワイヤー(スネア)をかけて締め付け、高周波で焼き切ります。病変をしっかり浮かせた状態で処置できるため、合併症のリスクも低く、確実に切除することができます。

従来の方法との違い

従来のEMRでは、粘膜下注射をしても病変が十分に浮かび上がらず、スネアをかけにくいことがありました。NIRBSでは、事前に鉗子で病変を持ち上げることで、注射の効果が高まり、スネア操作も安定します。これにより、平坦で浮きにくいポリープにも安全に対応でき、治療の確実性が大幅に向上します。

NIRBS(ニーブス)の特徴

浮きにくいポリープへの対応

平坦で持ち上がりにくい病変にも安定した処置が可能です。生検鉗子でポリープを持ち上げた状態で粘膜下注射を行うため、病変をしっかり浮かせたうえで切除ができます。

処置の正確性と安全性

ポリープの位置を安定させてからスネアで切除することで、より正確で安全な切除が可能です。従来よりも出血や穿孔のリスクを抑えられます。

日帰りで対応可能

処置時間が短く、鎮静下での対応も可能なため、ほとんどのケースで日帰りで対応できます。
※大きいポリープや数が多い場合は、一日入院が必要

十二指腸ポリープにも対応

大腸だけでなく、処置が難しいとされる十二指腸ポリープにも対応可能です。

日帰り手術について

当院では、多くのポリープ切除を日帰りで実施しています。鎮静剤を使用した場合は、検査後にリカバリーベッドで休憩してから帰宅いただきます。大きなポリープや出血のリスクが高い場合は、医師の判断で入院が必要となることもあります。

術後について

 

  • 術後は数日間、消化に良い食事を心がけてください。
  • 激しい運動や飲酒は控えてください。
  • 出血や腹痛が続く場合は速やかにご連絡ください。
  • 定期的な内視鏡検査で再発や新たなポリープの有無を確認していきます。

大腸がん予防の第一歩として

大腸がん予防の第一歩として

大腸ポリープは、がんへと進行する前に発見・切除することが最も重要です。当院では、日帰りで安全に受けられるポリープ切除を積極的に行っており、内視鏡専門医が丁寧に対応いたします。症状がない場合でも、定期的な内視鏡検査を受けることで将来の健康を守ることができます。ご自身やご家族の健康のために、ぜひ一度ご相談ください。

大腸カメラ検査

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