機能性ディスペプシア

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機能性ディスペプシアとは

機能性ディスペプシアとは

機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia:FD)は、胃の検査をしても潰瘍やがんといった明確な病変が見つからないにもかかわらず、胃の不快感や食後の膨満感、痛みなどが続く病気です。慢性的な胃の症状に悩まされているにも関わらず、検査結果に異常がないため、つらさが理解されにくいことも特徴です。

主な症状

機能性ディスペプシアでは、以下のような症状がみられます。

  • 食後すぐにお腹がいっぱいになる(早期膨満感)
  • 胃のあたりが痛む、または焼けるような感じ(心窩部痛・灼熱感)
  • 胃のもたれや不快感が続く
  • 少量の食事でも苦しくなる

これらの症状が週に数回、数か月にわたって続く場合は、機能性ディスペプシアの可能性があります。

原因と考えられる要因

明確な原因は解明されていませんが、次のような複数の要因が関係していると考えられています。

  • 胃の運動機能の異常(胃の排出が遅い)
  • 胃酸への感受性の亢進
  • ストレスや不安、過労
  • ピロリ菌感染
  • 過敏な消化管反応(内臓知覚過敏)

精神的な影響や生活習慣との関連も強く、総合的な対応が求められます。

診断と除外すべき疾患

診断には、まず胃カメラなどの検査で潰瘍やがんなどの器質的疾患がないことを確認する必要があります。これらの疾患が否定されたうえで、症状の内容や持続期間などを総合的に判断して診断されます。当院では、最新の内視鏡検査により胃の状態を詳細に確認し、必要に応じてピロリ菌の検査も行っています。

治療法

主に以下の治療法があります。

薬物療法

胃の働きを助ける薬(消化管運動機能改善薬)や、胃酸の分泌を抑える薬、必要に応じて抗不安薬や抗うつ薬などが用いられます。症状に応じて薬を使い分けることで、負担を軽減することが可能です。

生活指導

  • 規則正しい食生活を心がける
  • 脂っこい食事を控える
  • ストレスや不安の軽減に努める
  • 適度な運動と十分な睡眠をとる

食事の工夫やストレス対策が治療の大きな柱になります。

長く付き合うためのポイント

長く付き合うためのポイント

機能性ディスペプシアは、命に関わる病気ではないものの、日常生活の質を大きく低下させることがあります。症状は波のように良くなったり悪くなったりを繰り返すため、焦らずに自分に合った治療法を見つけることが大切です。
つらい症状が続く場合には我慢せず、専門医に相談することで、適切な治療を受けられます。当院では、患者様一人ひとりの症状に寄り添った丁寧な診療を心がけています。

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